071204 ひらいた心臓

ふと、

胸の奥で

かたく閉じていたはずのものが

ひらいた。

その穴からこぼれた沈黙は、

だれかに届く前の

まだ名前のない鼓動。

ひらいた心臓は、

痛みではなく、

世界へ向けて

小さく灯った光だった。

071204