願わくは花の下で

おはよう御座います。今日も一日何卒よろしくお願いを申し上げます。

昨日は吉野へ。去年も訪れた花見連歌に、今年もまた参加することができた。  

山の空気はまだ少し冷たくて、それがかえって、桜の白さを際立たせていたように思う。

ひとひらの  

花が袖に舞う  

そのたびに  

去年の春が  

そっとよみがえる

まずは権現様へお参りし、しばらく静かに手を合わせた。  

遠くで聞こえる鳥の声や、風の音が、まるで祝詞のように聞こえてくる。

そのあと、くまさんこと篠原さんの展覧会へ。  

作品の前に立つと、ふと空気が変わる。  

色や形を超えて、奥にひそむ何かが、確かにこちらを見ていた。

語らずに  

伝えるものが  

あるという  

その気配こそ  

書のまなざしか

偶然にも大名行列に出くわした。  

目の前を通り過ぎるその一行は、現実の中に現れた幻のようで、  

少しだけ時間の襞がめくれたような、不思議な瞬間だった。

連歌の席では、西行や義経の名が交わされ、  

まるで時代がひととき、肩を寄せ合っているようだった。  

初めて会う人たちとも言葉を交わし、笑い合う時間が心に残る。

花のなか  

言葉が舞えば  

人と人  

ふとした縁が  

春を結びぬ

帰り道、夕暮れの山に向かって深呼吸をした。  

今日という日が、静かに胸に降り積もっていくのを感じながら。

今日も素敵な一日を。

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