勝手に向き合うシリーズ:村上隆
ある日、村上隆の食玩を村上隆さんの事を昔からよく知る大村さんよりいただいた。
ポップでチープで、だけど妙に力のあるその小さな造形を、
僕は、彫った二双の龍の顔―向き合うその真ん中に据えた。
まるで龍たちがその存在に問いかけているように。
あるいは、飲み込む寸前のように。
あるいは、祀っているように。
小さな玩具の向こうに、
巨大なアートビジネスの影や、
時代の気配や、
笑っている誰かの顔が、ぼんやりと浮かんでは消えた。
でも僕にとっては、ただその瞬間、
そこに置いて、向き合った。
それだけが、ほんとうだった。
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